杉本先生、スタッフの皆様、ご無沙汰しております。通院中は大変お世話になり、有難うございました。
先生方のおかげでようやく授かった娘も、数日後に1歳の誕生日をむかえます。今、書き込みをしている私の横で、おぼつかない足で一生懸命につかまり立ちをして、「アッ、アッ」と可愛い声をあげています。いまだに夜中もおっぱいで起こされる毎日で、寝不足気味は否めませんが、こういう可愛い仕草や声には、いつも癒されています。
でも、この幸せな気持ちを得るまでの道のりは、私たち家族にとっては決して簡単なものではありませんでした。
私ども夫婦が結婚して今の4人家族になるまでに、15年の月日を要しました。
一人目を授かるまでに7年。しかも夫が転勤するたびに転院せざるを得ず、行く先々で病院の評判を聞くのも誰に相談したら良いやら…。そしてようやく待望の長男を授かった事をご近所の方に打ち明けたとき、思いもかけずこんな事を言われたのです。
「ねえ、まさか双子とか三つ子とかじゃないよね?」
双子ちゃん、三つ子ちゃん、またはそれ以上に沢山の宝物に恵まれたパパ・ママ、誤解しないでくださいね。
私自身は双子でも三つ子でも、授かったらこれほど幸せなことはない!! と思っていましたから、もしそうでも喜んで迎えようと思っていました。でも、その方の言い方には、不妊治療への偏見の様なものが感じられたのです。
あまりに咄嗟の事で、「違います。一人です。」としか返せなかった時の切ない気持ちを今でも鮮明に覚えています。
そうして長男を授かり、気が付けば数年が過ぎていました。長男が幼稚園に通いだした頃、「どうして僕には兄弟がいないの?」と言われたのをきっかけに、以前長男妊娠でお世話になった先生にご紹介いただいていた杉本先生のお世話になることにしました。
毎月、期待しては生理をみて落ち込む繰り返しでしたが、いつも先生が優しい笑顔で励まして下さるし、スタッフの皆さんも温かく接して下さるので頑張れました。
そしてとうとう嬉しい瞬間がやってきました。待望の第2子を授かったのです。その頃には長男もすっかり成長して、私が薬を飲んだり通院しているのを見ていましたから、まっさきに報告しました。
「やった〜! ぼく、お兄ちゃんになれるんだ!」と飛び上がって喜んでくれました。
でもそれも束の間、残念にも流産してしまいました。私たち夫婦の悲しみはもちろん、それ以上に長男の落胆が激しく、悲しさを大きくしました。
この時、私たちはゴールが見えない挑戦に終止符を打とうと決心し、体調が落ち着いた頃、杉本先生にご挨拶に伺いました。
ご挨拶に伺った日、私たちが診察室に入り、ドアを閉めた瞬間、「これで諦めたらあきませんよ」 と、まるで私たちの「お世話になりました」の言葉を遮るように先生がおっしゃったのです。
そして、「今こそがチャンスなんですよ!! ここまで頑張ったんやから、もうちょっと頑張りましょう!!」 と続けられました。
私はもう何も言えない程感激して、涙があふれそうになり、「有難うございます。また宜しくお願いします。」と言うのが精一杯で病院をあとにしました。
そして今、先生の励ましとお力添えのお陰で一男一女の親となりました。 娘が生まれた時、夫の代わりに立ち会った息子が、一生忘れられない一言を言ってくれました。
「すご〜い! これで5人家族だね。だって天国に行っちゃった赤ちゃんもいるでしょ。」
今もゴールを目指して一生懸命に走り続けている皆さん、どうか望みを捨てないで下さい。みんなそれぞれ症状や条件は違うかもしれませんが、先生やスタッフの方を信頼して、希望を持ち続けて下さい。
大変長くなってしまい、申し訳ありません。長いついでに…
先日、外出先で先生に良く似た方をお見かけしました。でも院内で白衣を着たお姿しか見慣れていないので、人違いかも?と思い、声をお掛けするのをためらってしまいました。
もしその方が先生だったら、ちゃんとご挨拶をして、その時連れていた娘を見て頂けば良かったと後悔しています。失礼してしまっていたらお許し下さい。
杉本先生、クリニックの皆様、本当に有難うございました。これからの益々のご活躍を心からお祈りいたしております。
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